ウケるデジモノブログ|smiley-jp

デジモノをこよなく愛するブログ

FIAT 500のデザインを見て教育とデザインと責任について考えた

| | ブログ

イタリア車はデザインだけでなくパッケージングセンスがイイ

爽やかな午後、クルマで街中を流しつつ信号待ちをしていると、横に見たことのないカワイイクルマが停止しました。
ベージュ色のボテっとコロっとした後ろ姿がとてもキュート
「日本車ではないな」と妙に気になったので、帰宅後にググってみました。

fiat01

日産のマーチのパクリとか、ダイハツのエッセはフィアットのパクリだとか、なにかと物議を醸し出す魅惑のデザインを纏う「FIAT 500」というイタリアのクルマでした。3ドア4人乗りで200万円程度。女子受け間違いなしの可愛いデザイン。さらには、強烈な印象を残す可愛い後ろ姿はプライスレス。こんな素敵なパッケージのクルマ、なぜ日本のメーカーは市場に出すことができないのか。と、ふと思いました。

手段と目的

大人は目的を遂行するために手段を考える。
子どもは目的より手段を純粋に楽しむ。
つまり、大人は「目的」のために手段を使い「仕事」をする。子どもは目的のない「手段」を楽しむ「遊び」に夢中になる。というブログを読みました。

大人はハンバーグをつくるために(目的)玉ねぎをみじん切りにします(手段)が、 子どもは玉ねぎをみじん切りにする行為を楽しむ。ハンバーグを作る目的は忘れています^^
デザインも同じ。大人が描く絵はディテールやリアルな色彩に凝る傾向がありますが、子どもが描く絵は、詳細や色彩なんてお構いなし。好きなものを好きな色で、自分が感じたままに描きたいように描く。そこに絵を描く目的なんてありません。ただ、絵を描くという「手段」を楽しんでいるのです。
飾る、とか、プレゼントする、売りたい、などの「目的」がある大人は「手段」を純粋に楽しんでいないのです。

勤勉で真面目すぎる日本の企業デザイン

なにが言いたいのか。
日本が経済大国になる過程では大量生産が必要不可欠でした。国民の規律を高めるために日本は「勤勉」と「真面目さ」を植え付けました。失敗を悪いコト、金儲けは悪いコト、チャラチャラするのは悪いコト、などというような、主体性ではなく協調性を重要視した教育でした。
諸外国、主に、歴史が深く重要な文化を持つヨーロッパでは、規律というよりも自由を与えようとしていました。子供自身に目を向け、子供の好奇心、自発性を尊重するという教育方針が重視されており、それは古くから一貫しているのです。

「主体性と自由」を重視した教育のヨーロッパ。「協調性と規律」を重視した日本。ここにモノづくりに対する姿勢やこだわり、社会性や市場性に対する「商品パッケージのセンス」が現れていると感じるのです。

規律の曖昧さと自由の責任

なんか難しいコトを書いているなぁ^^と思いつつ。

どんな人でもアイデアは持っています。しかし、戦後から続いている「協調性と規律」的な教育スタイルが根付いている日本の社会では、アイデアをモノゴトのカタチにする障壁が大きすぎて、高すぎるのです。

協調性と規律のデメリットは、多数決的な意識を利用することや、過去に前例がないことはできない、やらない。という考え方で物事が動いていくことが、なんと多い世のなかなのか。

一方、「協調性と規律」にはメリットもあります。責任の所在が曖昧なコトです。これは立場で変わる事なので単純なメリットとは言えないかもしれませんが、どんな失敗をしようが、とてつもない巨額の損失が出ようが、責任の所在がハッキリしない。言い方を変えると、ウヤムヤにできる。東電ですね。

「主体性と自由」な教育を受けている環境では、自然と「責任」を意識するようになります。自分のアイデアをモノ事のカタチにすることが自由です。障壁は小さく低い。しかしカタチになったモノ事についての、失敗や損失は、すべて自分が責任を持つ。もちろんヨーロッパでは「責任」の教育もおこなっています。

手段を楽しみ責任を全うする覚悟があるかないか

日本の企業が市場に送り出すデザインは、企業の売り上げを「目的」とし「協調性と規律」という「手段」をつかったモノづくり。失敗や損失への責任の所在は曖昧でウヤムヤ。気持ちが感じいられないデザインです。

ヨーロッパのデザインは、深い歴史を持つ文化に貢献するという「目的」を持ち「主体性と自由」を「手段」とした、デザインを楽しむ人間味、作り手の想いと物語を感じる「責任」あるデザインです。

fiat02

「FIAT 500」のみならず、作り手のストーリーを感じるとることができるデザインを持つモノ事は、本当に美しい。日本のモノづくりの質が問われている昨今、長らく続いてきた「協調性と規律」という教育方針だけでなく「主体性と自由」そして「責任」を教育する、考え方をシフトするコトが必要だと思いました。

「FIAT 500」乗りたいなぁ。

FIAT オフィシャルホームページ

5ooblog | FIAT 5oo

フィアット・500 - Wikipedia

こちらの記事も役に立ちます

スポンサーリンク